ハンブルグ 4日目 6/26

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倉庫街の先端にある1960年代に建てられた赤レンガの倉庫の上に建設中のコンサートホール、エルブ・フィルハーモニー。
日本でも青山のプラダビルの設計を手がけた、ヘルツォーグ・ド・ムーロンの設計で、今年2011年11月完成予定です。
赤いクレーンのたった、帆船のような巨大な建物の建設現場ガイドツアー(10€)が随時開催されています。

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おととい倉庫街にきたときに、ちょうどグループツアーで入る人たちがいるのを見かけ、工事現場の入り口にいたガイドっぽい人に、参加したい旨を伝えると、インフォパヴィリオンで直接聴いてみるとよいといわれました。

パヴィリオンの外装にはスピーカーがいくつもついていて、耳を近づけると、かつてのエルブ・フィルハーモニーホールで録音されたコンサートの様子を聴くことができます。



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パヴィリオンで、参加したい旨を話すと、「ガイドツアーのチケットは既に3ヶ月先まで売り切れで、公共の主催なので融通が利かないが、日曜日の朝一番のツアーは、時折来れなくなってキャンセル者のチケットを譲ってもらえることがある」という耳寄りな情報を教えてもらうことができ、いわれたツアー開始の20分前から受付カウンターの前で事情を話して、待機しました。



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パビリオンには、音響測定に使用した大きな模型や工事現場の定点観測ビデオ、工事のディテールを記したパネルなども展示されています。

このホールの工事にあたっては、音響工事を、いくつかのプロジェクトでご一緒させていただいた、日本の永田音響(株)が担当しています。

展示のパネルには、音響設計の豊田氏の写真や履歴はもちろんのこと、ホールの設計にあたりどのように音響測定を行ったかなど細かく展示がされていました。



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強い想いが通じたのか、運良く、4人組のうち一人が参加できなくなったというチケットを、5ユーロで譲ってもらうことができ、参加することができました。
現場内での怪我等、一切は自己責任であるという書面にサインをしてから、パビリオンで用意されたヘルメットと長靴を着用してツアー開始です。



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特注の外装に使われたガラスは波の形をイメージしたもので、湾曲していて、かつ模様がついているのですが、内側から見ると、細かいドット模様です。



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見れば見るほど、手がこみ、(お金もかかっているのですが)難しい納まりであることがわかります。
ガイドツアーに参加している人たちは、もちろん建築関係の人もいますが、一般の人たち。
立派なカメラで、工事現場から見る事のできる、特別な展望風景の撮影に夢中です。



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いくら「自己責任」という書面に署名をしたとはいえ、日本の私の会社でも、現場をご案内することはありますが、現場内の危険な状態をみると、同じようにこれだけ自由に歩き回れるだろうか??と若干はらはらすることもありました。


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まさにホールの中。
まだ鉄骨のサポーターが建っています。

古い写真や図面、パースなどもファイルで見せながら、19階から徐々に下へ降りていく、工事に携わる人によるドイツ語による1時間半のガイドツアー。
質と量の充実ぶりは、写真の枚数もさることながら、足腰の疲労度合いにも如実に現れました。


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周辺の赤レンガ倉庫街も、雰囲気たっぷり。
新しく開発されたhafen地区とともに、お洒落で美味しいお店も並んでいます。



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