
前述したように、kioskや一部のお店以外、法律で休むように決まっている日曜日は、ひっそりとして、ひと気が少なくなっています。
こんなときは、万国共通なのか?月曜日が定休日の美術館へ。
altstadtの奥にあり、対面する2つの美術館へ行ってきました。

一つ目は、Kunsthalle Kommodchen
たぶん、小現代美術館 って感じでしょうか。
現代美術を展示していて、入館料は5.5€。
写真もフラッシュを使わなければ撮影できます。
正面エントランスには、コンクリートの階段。
2階と3階が展示室です。
トップライトからふんだんに太陽光が入り明るい空間の左右に、白い空間に映える作品の数々。
冒頭の写真は、唯一暗い部屋での作品。
回転台にのせたおもちゃにあてたスポットライトによって、壁にうつった影が動いて幻想的です。
子供たちのためのワークショップも行われており、
壁に貼られているのさえ、プロに負けない作品です。
雑誌や新聞の人の写真をモノクロコピーした上に自由に色をつけたもので大きさも様々。
現代美術を観たあとだと、美術館横の工事現場でさえ、芸術作品に見えるから、不思議ですね。
二つ目は、対面にあるK20州立美術館。
Kunst Sammlung Nordrhein-Westfalen.
いくつかのcafeもあり、1階の広場に面したテラスのあるここでは、軽食も食べることができるので、遅めのランチをとりました。
ボックスに入ったルッコラとパルメザンのペンネは4.8€。

量も多すぎず、味も濃すぎず、ほっとする味です。
昨日みたクラッシックカーが家路に向かうルート上だったようで、目の前を通過するのが見えるというおまけ付きでした。
展示室の中にあるcafeも、広場を上から見下ろせる位置にあります。ただ、今日みたいに暑い日の窓際は覚悟が必要です。
ここに収蔵されているのは、ピカソや、ルネ・マグリット、モンドリアンなど、20世紀の巨匠たちの作品。特に、1930年から33年にデュッセルドルフ美術大学の教授だったパウル・クレーのコレクションが充実しています。
中には、私の好きなイブ・クラインの、クラインブルーに加えて他の色の作品も5点ほどあるし、マーク・ロスコの作品もありました。
特に惹かれたのは、karin Sanderの3D ボディスキャンによる、7分の1スケールの人体模型たち。
この展示室片隅に、巨大な更衣室のようなスキャニングブースがあって、それをデジタル処理して模型をつくってくれるという仕掛け。
リアルで、私だけでなく、多くの人の目を釘付けにしていました。
ちょうど、親子がスキャニングを終えて、コンピュータの画面でデジタル処理しているところに出くわして、「まだ、空きがあって、できるのかしら?」とワクワクして説明書きを読んだところ、
5000ユーロ!(約55万円です)
「作品」となる光栄にはあやかりたいけど、さすがにあきらめました。
白い靴カバーをはいて、気球の中に入るという作品も新鮮でした。
こんなに大きいのかと、子どもに混じって走り回りたい衝動を抑えました。
この美術館でも、こどもたちのためのワークショップを開催中。
8歳から12歳限定なので、うらやましいなぁと横目でみて、中のミュージアムショップに売られていた子ども用のワークショップのねた本ともいえるべき
"D.I.Y. KIDS"という本を購入しました。
ただでもらえるパンフレット類も揃っていて情報収集できます。
気分よく、18時の鐘をきいていると、美術館前の池で涼んで気持ちよくすごした、このわんちゃん。
あまりに外が暑くて心地よかったからか、飼い主がいくら手綱を引っ張っても、外に出たがりません。
周辺の人のシャッターチャンスを一人我がものにしていました。あまりに面白いので、動画でも撮影しました。うまくupできないので、そのうち載せます。
人にとっても犬にとっても過ごしやすい、様々な空間が用意されている美術館。
日曜日だけでなく、どんなときにいってもおすすめですね。
特筆すべきは、このk21州立美術館、改修工事後のオープンだからか、昨日の10日から7月25日まで入館料が無料です。小型版作品集ともいうべきカタログや、立体建物が載ってるコンパクト市内地図も無料でもらうことができます。
先の小美術館も入館のレシートで併設のcafeが半額利用できます。
なんだか、とってもお得感のある1日でした。
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