
今日は、指定された11時から、研修先の設計事務所で雇用契約についての打ち合わせ。
就労時間や就労規則など、5枚のドイツ語で書かれた契約書の中身の説明を受けた後に、サインして晴れて研修生に。そして、それを基に新しい申請用紙にもサインして再度滞在許可申請に臨むことになりました。
ボスとなるMr.M曰く、「僕は明日から夏休みをとるけど、スタートは君と一緒だよ。お互い夏休みを楽しもう。」ということで、銀行口座の開設や電話、電気の開通など、さらに難関の諸手続きは残っていますが、事務所とのやりとりは、しばしお休み。
ちょうどお昼時のいいタイミングで打ち合わせが終わったので、バスの途上で見かけた建築群まで歩いていくことにしました。
右に見えているラインタワーの南側、かつてライン川の港だった地区を、メデイア地区として再開発し、デュッセルドルフの最新スポット、Medienhafenメディエンハーフェンと呼ばれるところです。
私の通う事務所もこの地区内として位置づけられています。
例えば、このくねくねした見覚えのある形。
世界的にも名の知れたフランク・0・ゲイリーの作です。

歩道に掲げられたボードによると、番号が60番までふられています。
いくつかは道路を示すものもありましたが、建物は、少なくとも50を超える数。
ひとつひとつの、面積や、設計者、竣工年、工事中のものについてはその予定年等、概要が書かれていています。

デザインは統一されているのではなく、思い思いのさま。
まさに、建築の展示場です。

ガラス多用からレンガまで。
建築年も、事務所の入っている1906年なんて古いものもあれば、これからできるものまで、と実に様々です。
ポップアートによる"遊び"もユニークです。

大きさも巨大で、夜はライトアップされるように照明が取り付けられています。

現場事務所・詰め所は、日本と同じように、プレハブ(コンテナハウス)で、この雰囲気に、現場好きな私は、心躍ります。
しかし大きく違うのは、"ヘルメット着用範囲"内でも、ほとんどの作業員がノーヘルメット、半袖、ショートパンツと、肌の露出度が高し。弊社の現場だったら、即退場ですね。
自己責任ということでしょうか。

中には、仮囲いの外でも、ヘルメットをきちんとかぶっている、この測量士のような人もいます。
レベルの計り方は、当然かもしれませんが、同じでした。ちょっと安心・・・です。
眺望のきくテラスでランチをとったり、橋のデッキやカフェなど、ところどころで休憩をとりながら、S字の何倍かを蛇行してひたすら建築詣でをしました。
今日も写真の枚数は、350枚。
撮りためました。

そして、この地区のみならず、デュッセルドルフ近郊360度を一望できる、ラインタワーへ上りました。
Landtag Nordrhein-Westfalen
ノルトライン・ヴェストファーレン州議会
の円形の上に落とす影もくっきりです。
タワーの高さは、234m。
展望台は、網付き外気にふれられるところが164mで、ここは168m。
ガラスが外側に倒れた形で斜めになっているので、かなり脚もとまで見えます。
高所恐怖症の方には、心臓がとまるかもしれません。
さらに、172mのところには、展望レストランがあります。
168mの展望台にもカフェや、自動販売機で買ったドリンクとお菓子で休める椅子が360度にわたって置いてあります。
ライン川を航行する船や、橋を渡るクルマ、飛行機、そして街の様子。
見ていて飽きることがありません。
建築詣でで棒のようになった足腰を休めるためにも、角度をかえながら、ずいぶんと長居をしました。
その間には、1ユーロを払って、銅製の5セント硬貨を、ラインタワーが刻印される記念メダルにしました。
コインを入れてハンドルを廻すと、かなり重くなって、ふっと軽くなると、記念メダルが出てくるという仕掛け。
初めてやってみましたが、マジックにかかったような、こどもに返ったような、不思議な気分でした。
はまりますね。

私にとって、"東京タワー"にかわるイコンとなったラインタワー。
見ようによってはネジのような、4cmのタワーも購入しました。

この写真のどこかに、私のアパートも見えていると思います。
新旧織り交ぜて、おもちゃ箱のような街。
どんどん好きになっていきます。
すごいですね。なんか本当にバラエティに富んでいるね。
しかも不況のヨーロッパに於いて、ずいぶんと盛況な建設ラッシュの
ように見受けられますが・・・。
ドイツはイメージ的にヨーロッパの中でもオランダに次いで
新しい建物が乱立している印象があります。
この地区は東京でいうと、どの辺の位置づけなんでしょうか?
気になります。
あ、ラインタワーのミニチュア、可愛いね。
私もデュッセルドルフに遊びに行ったら、是非購入したいです。
yucotさん
確かにオランダの建築の傾向と似ているように思いますね。
これがバブル時代だったら、間違いなく東京のウォーターフロント、湾岸。というところなのですが、今だと表参道ヒルズとか六本木ヒルズ、ミッドタウン的な位置づけのほうがしっくりくるかもしれませんね。
ミニチュアは、6.8€。それなりのお値段ですが、ゴールド色の4€よりもステンレスのテクスチュアがおすすめです。ぜひ来られた際に! yukos
建築物ワンダーランドの様相が、ひと昔前のロンドンのシティと似ているかも。
色使いやガラスの組み合わせ方など、オランダのデザインを感じますね。
こちらは梅雨明けで、東京タワーが先端までクリアに見えるようになりました。
まだ登ったことがないんだけど。
miwaさん オランダとドイツは隣同士。宗教・気候風土から食べ物も似ています。お互い影響を受けているのでしょうね。経済状況も同じなのでしょうか。そういえば、気候の変化で、東京から富士山がクリアに見える回数が増えているとか。東京タワーに上ると、天気の良い日には、房総半島や、富士山がくっきり見えますよ。黄色いセメダインで作る東京タワーの模型もお土産におすすめです。前の家の丸い窓にずっと飾っていました。yukos