毎日の生活の中で、イベントではないけれども気持ちがふわっとなるような
嬉しい出来事が起きることがあります。
鍵の引き渡し後、この数日は買い出しと新居への持ち込みと換気を行っていますが、
昨日行った際、バルコニーに瀕死状態でぐったりした鳥がいるのに気がつきました。
黒くてツバメなのか、雛なのか、なんという名前なのかよくわからないけど、すずめよりは
大きいくらいの鳥です。

始めは、バルコニーの先端側に頭をくっつけるような形で動けなくなっていました。
ここで死なれてはと思い、床に水を垂らして時間をおいて見たら水がなくなっていて、すべて飲んだ模様。黒いし、この猛暑で脱水状態でも起こしていたのでしょうか。
それでも、まだ動ける様子ではないので、続けて水を足してみました。
部屋の中から様子をみていると、時折頭を動かして水を飲めるようになってきました。
きっとこれはいけると思い、今度は、水を足すときに、家にはまだ何も食べ物はないけれど唯一お土産でいただいた貴重な干菓子があることを思い出し、5mm分くらいを削って水の中に溶かしてみました。

また少し時間をおいて見に行ってみたら、私が出てくるキッチン側の扉を覚えていて、扉のほうに飛べないけど、はって近づいてきました。
一度入ってしまうと大変なので、かわいそうだけど扉を閉めると、「扉を開けて」と言わんばかりに羽をばたばたとさせて、左から右へと動いて扉にくっつくのです。
そこで今度は、リビング側の扉から出て石けん置きとして買った容器に水をたっぷり入れて、たまたまバルコニーに落ちていた枝も一緒にのせておいてあげました。
逃げる気配は全くないけど、扉にくっついたままで離れません。ぐったりしたふりでもしているのではないかと思うくらいに羽をばたばたさせていたのにです。そのときの様子が2番目の写真です。

近くにいると嫌なのかしらと、またまた離れて少したっていったら窓から姿が見えません。
飛んでいったのね、と扉を開けて容器をしまおうと思った矢先に、いないと思っていた鳥が急に容器に近づきました。そして、こんなに元気になったんだと驚くくらいに勢いよく、飲み始めたのです。飲んでは、ひと休みして、飲んでは見えているのかわからないけど、何度かは私のほうを見て。
この分だと、元気になって飛んでいけるだろうと、州議事堂を見に行くために、部屋を出ました。
そして今日、再びバルコニーをのぞいたら、枝と空になった容器だけ。
ちゃんと羽ばたいていってくれたようです。
途中、ドイツの鳥だからと「bitte wasser」ビッテ ヴァッサー と"please"と"water"にあたるドイツ語を並べて呼びかけてみたり、いやいや所詮鳥だし、と日本語で話しかけてみたりと、それなりに必死だったので、人助けならぬ、鳥助け。
なんだか、少し嬉しくなる出来事でした。
街だけでなく、おうちでも素敵なサプライは大歓迎。
明日の移動からどんな出来事が待っているでしょうか。
うーん、ホロッときました。
2枚目の写真が切なすぎて、可愛い!!!
ふじけんさん この記事を読んだ不動産の方がAmsel(独)だろうとメールでお知らせしてくれました。調べたら”クロツグミ”。この単語も忘れないような気がします。 yukos
yucotさん そうなんですよ、この切なさ故に必死だったわけです。一部始終を動画で撮りたかったなぁ。yukos
幸せを呼ぶ青い?鳥だったかも。
何か、いいことなかった?
うちなら、間違いなくペットになってたね ~_~
SUZ
SUZさま 最大の懸念事項だった滞在許可がおりる連絡がきました!ほかにも、まだあるかしらと欲深にならないようにしないといけませんが、期待しますね。これからも覚えていて寄ってくれないかしらと思ってみたり・・・yukos