
事務所では、お互いを年齢に関係なくgiven nameで呼びます。私の場合は、"Yuko"
その場にいなくて会話に登場するときも同様です。
しかし所長のことは、今までみんな"クリストフ"と呼んでいましたが、昨日今日の二日間で
色々な使い分けをしていることがわかりました。
連日遅くなるのを気遣って先に帰るメンバーが、昨晩「明日から所長が戻ってくるからプレッシャーがあるでしょう?だからどのチームもみんなピリピリしているんだよ。」と教えてくれました。そのときの彼が言った表現は、"Big guy ビッグガイ"英語のくだけた言い方で"偉いやつ"
バカンスの間も電話でコンペなどの打ち合わせをやりとりしているのを聴いていましたが、わからないドイツ語でも緊迫したムードが漂い畏敬の念を抱かれているのを感じ取ることができました。
そして、今日初めて彼を最初に見たのは、かなり長いこと鳴り放しの電話の後に私の列に向かって怒鳴っている姿。
私の上司のMartinが事務所内にいなくてなっていた外線電話だったので、私の列の二人は戦々恐々の様子。その後電話がなる度に、「今日は電話恐怖症になりそうだ」とつぶやいていました。事務所内のほかのメンバーも見聞きしていたので、ランチに同乗した車の中で「今日所長が怒鳴っていたの聞いた?」と話題しきり。
そのときの表現は、"Chiefチーフ" "階級や権限などの最高位、長、長官、責任者"
「所長の時間ができ次第、作成した成果物をもっていきコンペのプレゼ内容を説明する」と話してくれたイタリアの大学で学び英語も流暢なAlexが使った表現は、"Chef シェフ"
一般的に"料理をする人"ですが、確かにどうプレゼするのかジャッジするため適した表現です。
今日、初めての挨拶をしようと思いましたが、ずっと報告の打ち合わせが入っていて時間がとれず。
長い別件での打ち合わせから戻ってきた上司Martinが「今日はできなかったから明日打ち合わせする。正式な紹介も今日できなかったけど、一緒に。ついでにYukoがプレゼ内容を説明したほうがうまくいくかもしれない」
この数日で多くのシートを作成しましたが、週末に一度提出した大量のシートも、「提案がたくさんありすぎる。どれがベストでなぜこの提案なのか、ダイレクトに伝わるように、簡潔にわかりやすくまとめて」とだいぶ長いこと叱咤激励されたMartin.
連日の深夜残業も手伝いお疲れ気味です。弱音をはきたくなるのも大いにわかります。
国、会社は違えど"状況"はまったく同じですね。
明日は、所長;クリストフに初めて挨拶します。
用意してきた日本からのおみやげを持参して・・・
プレゼ報告の前か後か。だいぶそれで様相がかわります。
今日の写真は "大きい・偉い人"をテーマに
- K20美術館の中の現代美術作品2点と20年(だったか30)の長きに亘りドイツの首相を務め、その後4年間デュッセルドルフのあるNRW州の首相を務めた人物の像です。
F事務所時代にF氏が海外出張から帰ってきて、打合せをする時の緊迫したカンジを思い出してしまいました。笑
どこの国でも、建築家ってそーゆーもんなんでしょうかね?
いやいや、どこも一緒ですね。久しくそんな緊張感に身を浸してないけど。仕事を獲ろうとするときのBigguyの迫力が伝わってきます。以下でも同じようです。
http://tmurakuni.exblog.jp/
yucotさん そのようですね。そして、強い人を惹き付ける力をもっていることも。yukos
アラキさん blogでほかの事務所の様子がわかるのも興味深いですね。読んでいると強い事務所の共通点も見いだせたような気がします。yukos