Kunstpunkte オープンアトリエ 8/21

| コメント(0)
DSC09988.JPG

私のアパートを斡旋してくれた不動産の方から「アーティストとして8月21日22日の二日間アトリエを公開するので時間があったら来ませんか」との連絡をいただきました。
Kunstpunkte 毎年この時期に行われている今週末と来週末の2週にわたってデュッセルドルフ市内のアトリエをエリアごとに分けて一挙公開されるイベントです。アトリエの数は、252。アトリエが集まったここのように"アトリエハウス"も含まれているので、その数はもっとになりたくさんのアーティストの作品を見ることができます。入場料は無料。
中央駅からバスに乗ること11分。花束を持参して向かいました。

DSC09989.JPG
アーティストSouhei Hashimotoさんのアトリエの入った建物は、周辺に車のショールームや修理工場が集中している中にあり、元小学校を改装して使われています。天井高さは1階が4.7m。そして2階が4.4m。
アーティストたちが自ら40cmほどあるレンガ積みの壁を壊して大きな空間としたりペンキを塗って使えるようにしたそうです。















DSC09993.JPG
10人ほどのアーティストのほか、ゲストアーティストのためのアトリエが入ってすぐ右の1室にあり、最上階をそのアーティストの住居として使用できるようになっています。



















DSC09996.JPG
この扉の先に中庭があり、向かいの"小使い部屋"として使われていた建物の中にアトリエとは別に浴室、キッチン、ダイニングルームとして部屋を借りられているという、なんとも恵まれた環境です。



















DSC00003.JPG

1 etage (日本の2階)の校長先生の部屋だった1室に白い作品が2つ。























DSC00002.JPG

久々に夏らしい陽気の今日は日差しも強く、室内に入ってくる光が作品に陰影をくっきりと出してくれています。











DSC00006.JPG

そして隣の部屋の3面を使った青い作品。














DSC00071.JPG

少しずつ角度がついていて、ふわっと風に吹かれて飛んでいく紙のようにも見えます。























DSC09999.JPG

コンピューターを置いた部屋に青いもうひとつの作品と、天井近くに白い作品がもうひとつ。
この青い作品の上をロフトとしてベッドルームにされているそうです。

広くて、天井が高い部屋。そして窓から見える緑と空。それはそれは居心地がよくて、次々にくる訪問者に時折、こちらにも作品がありますと手振りでお知らせする"係"のふりをしてコーヒーと奥様のH子さんの手作りカステラをいただきながら、すっかり根がはえてしまいました。












DSC00028.JPG

中庭での演奏、クレーンに吊り下がる女性のパフォーマンス。まったりとした時間の流れの中で、もてなし上手のHashimoto夫妻のもとに集まるアーティスト、建築家など長くドイツに住んでおられる仲間の方々に混じって、アトリエを出たのは夜中の1時。









DSC00096.JPG

でも、まだオープニングパーティーに集まったアーティストたちは、中庭のクレーンの周りで灯りもつけずにひそひそと円陣を組んで語っていました。
グリルの後の語らい。なんだか林間学校を思い出します。
作品をつくるのも、交流を図るのにも最適な環境が整ったアトリエ。こういったところに住むという手もあったなぁと、羨望の想いで後にしました。夢がふくらむ素敵な場所です。











コメントする





www.flickr.com
yuko-s' items Go to yuko-s' photostream



visited 46 states (20.4%)
Create your own visited map of The World