
あちこちで街路樹として植えられているプラタナスが棺桶の中に入っているかのよう。
私のアパートの前のプラタナスも日本でいう5階建てよりもはるかに高いのですが、どこの木もスケールがドイツ仕様です。
その木がなぜ、ここに横たわっているのか?
近づいてみました。

考えられるのは、標本か、アートか、木を使って何かを飼っているか。
やはり、アートでした。
Mark DionのVivariumという2002年の作品
駅の近くにある広場Worring platzでもこの上屋と同じ温室がアトリエ風に展示されていたのをバスから観たばかりですが、それよりも広い空間です。
このラベルの貼られた木のようにつるっとした木肌もありますが、油絵の具を点描したような表面が緑色から朽ちて茶色にかわった様子も美しいプラタナス。
迷彩色に見えないこともない木肌に貼られた"おたずねもの"の鳥たちは、今日もまだ見つかっていないようです。
もしかしたら、これも"アート"なのかも?
デュッセルドルフはユニークなアートが溢れた街です。
公園では朽ちた倒木は見られないことからきたアートなのかな?それにしてもいたるところ美術作品ですね。デュッセルドルフは特に?自治体の予算の中に一定の枠が組み込まれてるのでしょうか?アートがインフラの一つのように考えられてるのかも。
アラキさん デュッセルドルフ芸術大学に留学している日本人も多くいますが、美術を学び、つくっていくのには恵まれた環境であることは、先日行ったKunstpunkteを見ても歴然としています。ヨーロッパでは、アーティストが生活しやすい環境が整っていて、税金代わりに作品をおさめることができるところもありますよね。こういった環境では、いい人材も育ち相乗効果があるというもの。本当に羨ましいですね。都市を形成するための”インフラ”として美術を考えるということ、日本にも取り入れてほしいことの一つです。yukos