ドイツの住宅窓の開け方 9/9

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最近のデュッセルドルフは、日本の梅雨を思い出させるような天候です。
それに加えて気温も低くなっているので、"どんより"感がたっぷり。
しかし、毎朝起きてからと帰宅してからの窓をあけての換気は欠かせません。


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ドイツに来ると、住宅の窓がほぼ同じように開いているのがわかります。
今年は記録的な猛暑だったので、冒頭の写真のように全開にしているのを多く見かけましたが、より多く見られるのが、この写真のように内側に倒れた窓。
ちなみに、一番上の左側の窓が私の部屋の寝室です。





















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窓を内側から見ると、閉まっているときには、ハンドルが下向きになっています。

























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逆に、ハンドルを上向きに廻して、内側に引っ張るようにしてあけると、ご覧のように窓の下の辺を支点に、内側に倒れこの角度で止まります。
上に影が写っていますが、アームが出て途中で止まる事も、これ以上倒れることもありません。
窓の開き方が一様に同じに見えるのは、おそらく、この角度が保たれるからだと思います。

















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さらに、ハンドルが水平になるように廻すと、扉のように内側に開けることができます。この場合の角度は全くフリー。
そのため、風が強いと内側に全開になっていたり、ばたんと大きな音をたてて閉まってしまいます。




















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見晴らしがよく高台のようになっていて風の抜ける私の部屋は、風にいたずらされて、窓が閉まったり開いたりを繰り返します。始めのうちは、ドアストッパーを購入して使っていましたが、閉まるのを防ぐことができても、全開になることは防ぐことができません。
しかし、デザインショップで見つけた"優れもの"が、このゴム製のS字が重なったような製品です。
窓と、窓枠の両方に引っ掛けるようにして開閉を固定できるものです。
内開きにする場合には、上の写真のように下に取り付けます。
内倒しのときも、ハンドル部分と窓枠の両方に引っ掛けることができます。
ゴム製なので、柔軟性があり、窓の動きに追従できるようになっていて衝撃を和らげるので、窓が傷みません。




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建物が隣同士くっついて隙間がないのも日本と違うところ。外装がばらばらでも、窓の横幅はだいたい同じです。
ほかの都市に比べて、戦災により一様に焼けてしまい戦後に復興させたデュッセルドルフは、街が"Ugly"だと、よくドイツ人がいいます。
それは、このような統一感のなさのことを差しているのだと思いますが、窓枠の色は白で、窓の大きさを見ると共通性があります。



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窓の大きさはもちろんのこと、開閉方法の種類も多様で、窓枠の色にいたっては、シルバーから黒、白、茶色などが混ざっている日本の状況をみたら、きっと驚くに違いありません。


窓を閉めた状態でしか、ハンドルを回転させて開閉方法を替えることができないので、道路に近い1階でも内倒しにして開け放しにしているのをよく見かけるのは、治安がいいのか、窓の性能に信頼を置いているのか、と私が驚いたところです。

窓ひとつとっても、違いを垣間みることができます。

コメント(2)

常々思っているのは、日本には引き違い窓が多いということです。引き違いの利点が思い浮かばないのが悲しいところ。ハンドルではなくクレセントなのも引き違いの所以かねぇ。

窓開閉の固定ができるグッズ、つけているところも無駄の無い美しさだねー。

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