ちょうど事務所で働き始めて1ヶ月。
感謝の気持ちを誕生日に還元できればと、
昨晩、船便を整理しながら日本から送ったおみやげを日本文化の説明付きで配ることを思いつきました。
航空便で運ぶことができた数少ないお土産は所長クリストフを始め、チームのメンバーや人事担当、秘書など限られた人にしか渡すことができなかったので、多くの人に渡すにはちょうどいいタイミングです。
カフェテリアのカウンターにドイツ語で同僚の皆さんへと書き始めてお知らせの紙とそれぞれのおみやげの説明をつけて横並びに置きました。(縦横比がおかしくなっていますが、横長の紙です。)
全体に置いた写真を撮ろうと思ったのも束の間。間に合わなかったのでそれぞれの写真です。
A4用紙の上半分に日本語と英語で読み方、意味、そして説明を載せ、下半分にお土産を置けるように90度に折り曲げて置きました。
これは、楊枝。友人からのいただきものです。6種類あるので1種類1本ずつ計6本を6セット。
人数が多いので、このように数があるものは、ばらして洋服を購入した際の透明の袋を切って折形にして包みました。
日本の伝統柄の素敵な袋だけでなく、袋から見えている赤い紙が実はおみくじになっているところがポイントです。
つま楊枝;(tooth) pick
おみくじを引く;pick a fortune slip
日本的な言葉あそび。「なぜ楊枝が袋に入っているの?」と聞かれておみくじのしくみを口頭で説明しましたが、興味をもってもらえるきっかけにもなりました。
風呂敷を模した名刺入れ。
ビニール製なので、ぺたっと風呂敷のようにたたんだ部分がくっついてカードを収納できます。
蛍光色のような発色の黄緑、オレンジ、黄色は小口が光ってまるでイルミネートされたよう。
形、色合い等から男性陣に人気で、さかんに『cool!!!」と好評でした。
実は、これ、東京工業大学に留学していたオランダのデルフト工科大学の学生がデザインしたものです。私の所属している会社の同僚が同級生で、昔これを見つけて話をしたときにそのことを聞き、発想力に感嘆したことを思い出しました。
日本的な形で干菓子のような入浴剤。
色ごとに形と香りが異なります。
長くなるので干菓子のことは書かなかったのですが、内容も値段も多様に置いていたので、ほかのものに比べると人気が少なかったのは
においからか、それとも浴槽につかるよりもシャワーが多いからか?
でも写真を撮るのにはきれいなので、携帯で撮影するメンバーたちは、まず先にこれを撮っていました。撮るだけで充分というのもあるでしょうか。
鶴と亀の柄の飴。
白い布巾に赤い糸で同様に鶴と亀が刺繍されています。
鶴と亀が長寿と幸運の象徴であること、そして紅白はおめでたいときに用いられることを書き添えました。
日本人だとすぐにわかる組み合わせですが、
ドイツにも同様におめでたいときに使うものがあるのでしょうか?これを選んだ人に聞かないといけません。
先にお土産で渡してしまっていたので写真がありませんが、赤地に金色の刺繍の組み合わせもあります。
奈良に関係する造形の輪ゴム。
牡鹿、牝鹿、大仏、五重塔、桜の花、金魚がそれぞれ異なる色で濃淡2色ずつあります。
通常の輪ゴムは経年変化で劣化してぼろぼろになってしまいますが、これはシリコン製で何度使っても、とめていたものから外すと元の形状に戻ります。しかも上は190度まで下はマイナス40度までの耐性があり、非常に強い環境に配慮した製品としておすすめのものです。
このシリーズのほかに、ペット、牧場、動物、恐竜の形状のものがありますが、日本を紹介するのならこの"奈良"シリーズ。
遷都1300年を記念してつくられたものです。3歳の子どもがいる人事担当とAlexがこれを選びました。奈良が今年1300年にちなんで普段みることができないお寺が開放されていることなども話しました。
鶴と桜の花の形のクリップ
鶴は、鳥獣戯画の懐紙を、桜の花はサントリー美術館が所蔵している国宝 浮線綾螺鈿蒔絵手箱(鎌倉時代)に描かれた浮線綾模様をモチーフにした懐紙を折形にして、クリップで留めました。
説明に使った江戸時代、鎌倉時代、平安時代は唯一覚えていた語呂で
「イイクニ(1192)つくろう鎌倉幕府」と
「ナクヨ(794)ウグイス 平安京」
で辛うじて何世紀かを語ることができました。
携帯型のお箸。
日本で買い物した際に回転くじであてたものですが、こうやって並べると立派なおみやげに早変わり。もちろんそのことは内緒にしていますが、木のもの(割り箸)よりも衛生的でかつエコロジカルだと、日本・中国通のメンバーが選んでいました。「だから「エコ箸」という」と話すとさらに喜んでいたのが印象的です。
オランダ出身のメンバーはナショナルカラーのオレンジを。
選んだものを持って、「おめでとう」と言って次々にきてくれるメンバーから選んだ理由を聞く楽しみと、これをきっかけにさらに日本のことを紹介できて会話が弾んだのが何よりも嬉しいことでした。
そして終業後に、Giftを配る前からみんなに声をかけて参加できる人で催してくれた誕生パーティー。
ほとんどのメンバーがコンペ提出前の遅くなる中で集まってくれて素敵な夜を過ごすことができました。
参加できなくなってしまったメンバーも途中で携帯にメールや電話で来週に違う機会をと。
さまざまな国籍のメンバーがいる事務所を反映して、参加してくれた今日のメンバーも多様。中国、韓国、トルコ、そしてドイツ。
日本からもたくさんの"おめでとう"をもらいました。ありがとうございます!!
事務所のみんなにも"幸せ"を味わってもらえたようで、
スペシャルなバースデーとなりました。
お誕生日おめでとうございます
ドイツは秋っぽいようで。
今日も猛暑でした…。
盆栽同様日本的なものは喜ばれるようですね。
都団扇なんかも喜ばれそうだなぁ。
お誕生日おめでとう!
皆さんとyukoさんの笑顔を見ていると、充実した日々をエンジョイしているのが簡単に想像できますね。
東京の300年以上続く老舗の楊枝が、デュッセルの家庭に運ばれたかと思うと何だか嬉しい気分です。
つい先日、風呂敷を模した名刺入れを新国美のshopで見かけてオレンジのも小口が発光していて良いなぁと手にとったばかりでした。
石器ぃさん ありがとうございます。唯一の扇子は、並べる前に速攻でしたよ。そういえば、都団扇もいくつか日本から送ったことを忘れていました。既に寒くなってきていますが、来年の夏、帰り際にプレゼントかなぁ。yukos
miwaさん いただいた桐の箱ごとお見せしたいですね。見る度に嬉しくなります。ありがとう!小口の発光はオレンジが一番本物のようですよね。おすすめです。yukos
誕生日おめでとう。にしても国際色豊かなメンツだなあ。
アラキさん ありがとうございます。事務所には、ほかに、オランダ、イタリア、オーストリア、クロアチア、スロヴェキア、イギリス、ポーランドからのメンバーがいます。過去には、アメリカ、イラクからも。ドイツ国籍の人も、イギリスやアメリカ、スペイン、イタリアなどへの留学、事務所経験を経ている人が多く、国際色豊かです。それが、国籍を問わず分け隔てなく接してくれる所以なのかも。まさにどんな国の仕事に対しても強いわけです。yukos