
9/24から10/1まで開催されているplan10という建築のイベントに合わせてKölnケルンに行ってきました。デュッセルドルフ中央駅から特急を使えばケルン中央駅まで約30分ですが、最寄り駅から乗り換えをしなくて済むSバーンを使って54分各駅停車の旅は片道9.8€です。
Kölnケルンは、英語ではCologneコロン。
フランス語の「オーデコロン」は「ケルンの水」という意味です。
この写真のお店は1792年にGlockengasseグロッケン通りに創業された「4711」。2年後にナポレオン軍に占領され、店の住所が4711番地に変更させられたため、その番地が店の名前になりました。ナポレオン軍の兵士が好んで妻や恋人のためにフランスに持ち帰ったことから世界中に広まったそうです。
駅前のインフォーメーションの中にあるショップにも極小ボトル入りのものから大きいものまでよりどりみどりのサイズで買うことができます。
まず駅前すぐのDom ケルン大聖堂に入りました。
1880年に完成したゴシック建築のカトリック教会は、外部内部ともゴージャスです。
身廊の高さは43.5mとあって、上部ステンドグラスから差し込む光も神々しく、息をのみます。
中央祭壇奥にある世界最大といわれる黄金細工の棺の中には、東方三博士の聖遺物が納められていますが、その下をトンネルのようにくぐって見ます。大聖堂の威容とは裏腹に、なんとも不思議な感覚でした。
157mある塔。97.25mの展望台から360度ケルンの街を見渡すことができます。
ライン川を渡る電車の先をたどった遠い先にデュッセルドルフのラインタワーが見えました。
533段の狭いらせん階段を息が切れ切れなりにも登った甲斐がありました。
そしてランチの後「地球の歩き方」には載っていないピーター・ズントー設計のKolumba美術館を塔の上から場所を確認して向かいました。
第2次世界大戦で破壊された教会の廃墟とその後建て直された教会、ローマの遺構、そして美術館が融合した建物です。
光と影。
壁の面と開口部。
それぞれの対比の美しさは緻密に計算されています。
ズントーらしいストイックな空間に飾られている聖物及びモチーフとした数々の作品が映えて展示もすばらしい名建築です。
扉の金具、階段の手すり、非常階段などのバック廻りまですべて美しい!と写真を撮っていると同じように、建築関係の人たちがあちこちで天井を見、扉に近寄り、、といった風景が繰り広げられていましたが、現代美術から中世の宝物まで実に作品も見がいのあるものばかりです。
そしてplan10は、期間中は13時から21時まで展示やワークショップ、レクチュアなどが市内39ヶ所で行われています。充実した冊子を無料で配布しているミーティングスポットは、kolumba美術館からほど近い建物内にあり、その前の広場でもレクチュアが開かれていました。
ミーティングスポット内で日本の軍艦島のビデオを観ていると18時から英語が聴こえたので20時まで開かれた"Personal Public Space"についてのMartin Rein-Cano氏の講義に参加しました。
毎週末に何かしらのフェスティバルが行われて観光客で賑わうケルンですが、この日は、18時から夜中の12時までケルン市民による音楽コンサートが25カ所で1時間ごとに開かれていました。大聖堂前のDom Forumからjazzで盛り上がるステージが見えたので、その場でチケットを購入し、Jazzのステージと、チェンバロなど17世紀の古代音楽のステージを鑑賞しました。
さらに、「25日(土)は特別に夜中12時までショッピングができます。」というイベントに参加したお店が多く、特に若者向けのお店が数多く遅くまで開いていました。
23時7分発の電車に乗りましたが、ドイツの電車DBは1日中ダイヤが動いているので、必ず家に帰ることができます。
まだまだ盛り上がる街に後ろ髪引かれながらも後にしました。
盛りだくさんのKöln観光でしたが、1日ではまだまだ足りず行けなかった箇所をまた巡る日を設けないといけません。
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