
今年はRobert Schumannロベルト・シューマンの生誕200周年を記念して、デュッセルドルフでも彼の作曲のコンサートがたくさん開かれています。
彼の曲が好きなので前のコンペが終わった代休の日にコンサートホールTonhalleに行って購入した、9月と10月分のチケット計6回分のうち、今日は始めの1回目に行ってきました。
事務所を18時半に出てラインタワーの下からライン川沿いを寄り道しながら歩いて到着したのは19時10分頃。
ライン川側から見たTonhalleは屋根の形がドーム状になっているので、一見モスクのようにも見えます。
開演は20時ですが、中をゆっくり見たいと思っていたので早めにいきましたが、既に多くの人が訪れていました。
ホールは、冒頭の写真にあるように円形で、その座席下がさらに掘られたような形になっています。エントランスから入ると円形の外側のホワイエから階段状に降りられるように、座席が並んでいます。その部分でトークショーが行われていました。
ホワイエの上部をみるとホールに向かう階段とその周りを回遊する通路。
中間階には軽食とドリンクを供するカウンターがあり、オードブルやサンドイッチ、シチューなどがガラスショーケースにきれいに並んでいます。
ローストビーフのサンドイッチは、塩のきいたプレッツェルの中にヨーグルトベースのソースと野菜が一緒にはさまり美味でした。
周りではお洒落なドレスに身を包んだ紳士淑女たちが社交の場として会話を楽しんでいる雰囲気です。
目立たないように撮影していたので、手ぶれをおこしていますが、
休憩時のホワイエのバーカウンターの様子。シャンパンは9€でした。
今日の演目は、
Andrey Boreyko指揮、デュッセルドルフ交響楽団による、
R.Schumann トロイメライ
Manfred TrojahnのCinque sogni per Eusebius;シューマンイヤーに際して作曲したてのお披露目
ドイツのピアニスト Lars Vogtによる
R.Schumann ピアノ協奏曲 Aマイナーop.54
アンコール曲としてショパンのピアノ練習曲
休憩後に
Edvard Greig 交響曲Cマイナー
特に、ピアノ協奏曲が、情緒豊かな演奏ですばらしく、天井がプラネタリウムになった円形のホールでデュッセルドルフにゆかりのあるR.Schumannの曲をドイツ人のピアニストにより聴けるというのはなんと素敵なことだろうと何度も思いました。
デュッセルドルフには、R.Schumannの住んでいた家があり、市民美術館を始め、その家の跡で、彼の使ってたピアノなどを観ることができます。
44歳という若さで妻クララ・シューマンと幼い7人の子どもを残してライン川に投身自殺を計り、その後の2年間はボンに移って精神病院に入っていたという彼の生涯は波乱万丈だったと思います。
現地でその国の気候風土を感じながら、そして作曲家の気質を理解できる自国の人が演奏するのを聴く事ができるのは、格別の思いがあります。
今では、なんとなく彼の弾きがいのある流れるような旋律から、ライン川の早い流れと川沿いの風景を想いおこすことができ、さらに彼の曲に対して造詣を深めたいという気持ちになっています。
今後のコンサートもとても楽しみです。
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