
昨日に引き続き雲ひとつない快晴の今日は、最寄り駅からS6番の電車で16分の
Düsseldorf ーBenrath駅にあるベンラート城に行ってきました。
プファルツ選帝公カール・テオドアの離宮として1773年に完成。城の前には、ライン川から引き水した池が広がっています。何よりも素晴らしいのは、広大な庭園。木が大きく、人がはるかに小さく見える長い道の森の中を散策しました。

駅に着くと地図も目印となる標識もなく、ガイドブックには徒歩5分と書いてあるものの地図は無し。
そこで、トラム乗り場にある路線図で見当をつけてトラムのレールをたどって向かいました。
駅前正面に伸びる道を、ただまっすぐ進めば到着しました。
駅を背にして城の右手には池が、そして左手に広大な庭園が広がっています。
この写真は、ちょうど池の反対側から城を撮影したものです。
城のある庭園に入ると、ベルサイユ宮殿などで見られるように長い池。
太陽を浴びるために多くの人たちが芝生の上やベンチでくつろいでいました。
池の端まで行ってから右手に曲がり、森の中を歩くと秋景色。
それでも、天気がよく気温も高めの今日は、半袖だけでなくノースリーブの人も見かけ、景色と格好がミスマッチな感じで季節感を狂わせました。
右手の奥にある門を出ると、ライン川沿いでした。
水辺までおりていくことができ、砂浜になっています。
タンカーが通り、市内の中心部Altstadtアルトシュタット周辺では流れが早いのですが、ここでは、おそらく真夏には海水浴のように泳いでる人がいるのではないかと思います。
釣れている気配はありませんでしたが、釣りをしている親子がいました。
白鳥もいます。
川辺で日光浴した後、また庭園に戻り、左手の花園に向かいました。
場所ごとに、紫、ピンク、白、黄色、オレンジと、色の異なる花が植えられています。
駅に戻りがてら、街中を歩いてる中で入ったSt.Cäcilia教会。
そこで、18時半から何やらベンラート城でイベントがあるらしきお知らせを見つけ,再び城に戻ってみました。
この教会には、置かれているポストカードやポスターから、黒光りしたブロンズの聖母子像があるはずなのに、見当たらなかった理由が、その後のイベントに行ってみてわかりました。
ベンラート城の前でミサが行われており、そこに鎮座していたのです。
19時に司祭の説法が終わると、手に持っていたろうそくに次々と点火され、列になって池の周りを行進し始めました。
白いろうそくの先に底に穴のあいた透明のプラスチックのコップがささっており、ロウが手に落ちてこないようになっています。
少したつと、司祭たちと、神輿のように担がれた聖母子像も行進に加わりました。
聖母子像のまわりにもろうそくが点されていて、マントが黄金色に光っています。
暮れなずむ中、その後ろ姿がゆっくりと回遊していく姿を見守りました。
昼間の温かさとはうってかわって、放射冷却現象で凍てつく寒さでしたが、かえって神聖さが増し、幻想的な風景でした。
先頭が戻ってくるのが40分ほど。
行進の間、ずっと城の前の階段の上から男性と女性が賛美歌をうたい、スピーカーから流れていました。
戻ってきた行進の横を歩きながら駅へ向かいましたが、行進は、聖母子像の鎮座元のSt.Cäcilia教会へ。
行進している人たちは、スピーカーから聞こえる祈りの言葉を復唱して歩いていました。
marienfeier マリア祭
カトリックにおけるマリア像を掲げ、司祭を先頭に行進する聖母行列に遭遇したのでした。
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