
今日は、ちょうど15時半、おやつの時間に、"Jetzt Weckmann essen" 今 ヴェックマンを食べられます。というメールが送られてきました。
meeting point へ行ってみると、大きな人型のパンが置かれていました。
逆立ちしたように置かれていたので、魚のように見えますが、人の形です。
上にスライスアーモンドと砂糖がかかっていて、てっきりケーキなのかと思ったら、横にジャムとバター。カットされた断面はパンです。

何かのお祝いで食べるのかと聞いたところ、
明日11月11日はお休みではないのですが、St.Martinの日。
Martinという人は、その昔、通りの貧しい人が着るものがなく寒さに震えるのをみて、自分の着ていたマントを切って分け与えたそうです。そこから、この日には、馬に乗ったMartinを先頭に、子供たちが教会から出発して歌をうたいながら、町内を行列。最後にMartinのマントを切った後、おみやげに、キャンディーなどお菓子と一緒にこのWeckmannをもらうのだそうです。
帰りに通ったパン屋のガラスには、このweckmannの紙が張られていました。
weckmannと一緒に置かれていたパイプをくわえています。
さらに調べてみたら、このMartinは西暦300年代のローマ帝国の軍人で、現在の修道院の原型となるものをフランスに設立した人。彼が推進した修道活動が、その後のキリスト教の活動に大きな影響を与えたそうです。
陶器で出来ていたパイプは、くわえているように見えるおなかの上に載せられていて、カトリックの司教様がもつ長くて立派な杖が由来の、宗教的な意味合いがあるもの。
12月8日のNicoraustag聖ニコラウスの日まで店頭に並ぶ "秋の名物" です。
味は、少し甘みがあるブリオッシュ。ドイツのパンは酸味があり堅いものが多いのですが、これはやわらかくて食べやすいものでした。
季節毎に宗教に根ざしたイベントが多いお国柄。この後は、"クリスマス"を迎えます。
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