
18時半から一度幕間の休憩をはさんでおおよそ22時過ぎまで。
アメリカ男性と芸者となった蝶々夫人の悲しいロマンスの話ですが、舞台美術、衣装まで日本の文化をどう解釈しているか見られるのが興味深いところです。

背面と側面を囲むのは、巨大な障子。
そして、1幕目は艦隊の船頭。2幕目は、日本の庭園を思い起す掻きわけられた青い砂を海に見立て、赤い巨大な日本地図がステージ上に束で浮かんでいてその上で演じられました。
結った日本髪、着物の色合いを見ていると、背丈の大きいヨーロッパの人が演じていて歯切れのいいイタリア語で歌っているためもありますが、日本の歌舞伎を観ている気分になりました。
連日の大雪で降り積もった路面を、観劇用におめかしした靴で歩くのは、寒い上に濡れて台無しになります。私もそうしたように、多くの人が観劇用の靴は持参して前後で履き替えています。
そのため、クロークから預けたコートと荷物を引き取ったあと、一斉にホワイエで靴を履き替えるシーンが繰り広げられていました。しっかり防寒に備えてから凍り付く外へと出ました。
さて、今日は、オペラ観劇に際して2つサプライズがありました。
一つ目は、クリスマス前最後の日曜日だったため、クリスマスマーケットが営業していたこと。
雪が降りしきる中、多くの人が集まっていました。
グリューワインを飲むところにはもちろん列が。
オペラハウスのホワイエのおいしいガストロミーで食事をしてから観劇、と思っていたのですが、予定を変更してクリスマスマーケットでフラムクーヘン(薄焼きのピザのようなもの)を食べました。
そして、2つ目。
デュッセルドルフ交響楽団でヴァイオリンを演奏しているFちゃんと日本から来独しているお母様にばったりお会いしました。そこまでは、よくあること。しかし、驚いたのは、Fちゃんのご両親と私の両親が住んでいるマンションが同じだということが判明しました。
Fちゃんとは、今度の年始に一緒に過ごすM子がデュッセルドルフにきて間もない7月に拙宅に泊まりにきた際に、らーめん屋で合流して初めて会いました。Fちゃんがちょうど1年戻っていた日本からデュッセルドルフに帰ってきた次の日。
お母様のご友人の姪であるという縁で、M子から彼女は日本にいる間にドイツ語を習っていたのです。
今住んでいるお互いのアパートも近いし、ちょっとした点が、実は、深い縁で結ばれていることがわかりました。
世界は本当に狭いですねぇ。
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