
この旧Tempelhofテンペルホーフ空港の跡地は、広大な公園として開放されています。
いくつかある入り口のうち、メインエントランスがちょうどM子の家から歩いてすぐ近くにあります。
面白いのは、滑走路も空港の建物もそのまま壊さずに残し使われていること。
雪で覆われていてほぼ舗装面は見えませんでしたが、時折黄色や赤のラインが見える場所もありました。
ベルリンには、今回使った国際空港のTegelテーゲル、Schonefeldシェーネフェルト、そしてここテンペルホーフの3つの空港があったのですが、テンペルホーフは規模が小さいため、最後の使用2009年の11月2日まで個人所有の小さな飛行機に限り使用されていたそうです。
端正なドイツの工業デザインらしいこの空港は、実はヒトラーが1930年台にドイツの威力を誇示するために精力込めてつくらせたそうです。
建物の周りにはフェンスが張られていて、中に入ることができませんが、一部会社などで使用されており、イベント時にも開放されているとのこと。
ぜひイベント時に中に入ってみたいものです。
滑走路の誘導サインもこうやって見ると、アート作品のようですね。
飛行機の向こうには、テレビ塔が見えました。
ずっと雪に霞んだ曇り空の日が続きましたが、この時だけは快晴で、通り抜ける風でニット帽に覆われた耳が痛くなりました。
遥か彼方で低層に見えた空港の建物も、実はどっしりとした建物です。
空港跡内をぐるっと1周した後に反対側の出口から出て建物を外から眺めつつ、家に戻りました。
テーゲル空港も円弧状になった空港ですが、ここのフロアプランを見るとシンプルな構成です。
現在シェーネフェルト空港に滑走路を拡大して、空港機能を一括しようと工事を行っているそうです。テーゲル空港もそのうち閉鎖される運命。
そして、ここも、経済的な状況からこのまま公園として残るかわからなくなってきているとか。なんとか、この心地いい空間を残してほしいですね。
4時間ほどの長い散歩を終えて冷えきった体には、鍋。
デュッセルドルフで購入したお土産の土鍋と馬路村のポン酢醤油、食材で温まりました。
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