
天気予報では、毎日最高気温は16℃から20℃の間。この2都市の気温差はおおよそ40℃です。1年を通して快晴の日が多く温暖な気候のバルセロナでの避寒に期待してバルセロナの街並みが飛行機から見えてくると俄然テンションが上がってきました。

雪に慣れたデュッセルドルフの空港では、飛行機に雪が付着しないように洗剤のような液体を噴射しました。この日も定刻通りの出発でした。
到着も定刻通り。
バルセロナのプラット空港のほとんどの航空会社が発着するT−1ターミナルは、バルセロナ出身のリカルド・ボフィル設計による2009年6月にオープンした建物です。
バルセロナの強い日差しを拡散して優しい光の入る明るい建物の中に、たくさんのブティックやレストランが並んでいます。
5分毎に市内中心のカタルーニャ広場まで運行している便利な空港バスに乗りホテルへ向かいました。値段は5.05€で約20分です。
カタルーニャ広場から南に延びる旧市街の目抜き通りRamblasランブラス通りのカタルーニャ広場にほど近いところを曲がってすぐのホテルをとったため、荷物を置いてから早々に市街散策へと出かけました。
まずは、ホテルからすぐ近くの「バルセロナ市民の台所」と呼ばれるサン・ジュゼッペ市場。
月曜日から金曜日までの朝8時から20時まで開いているバルセロナ最大の市場です。
地元の人からは、この看板にあるようにBoqueriaボケリアと呼ばれているそうです。
この建物が建てられたのは1836年。
ホテルのある側の脇の入り口から入ったので特に地図を眺めることもなくぶらぶらと全ての道を一巡したのですが、ランブラス通り側に地図の看板があり、かつ市場中ほどには、インフォメーションカウンターもありました。
海に面しているだけあって新鮮な魚介類も豊富で、日本の築地市場を思わず思い出しました。
どこの国でも、市民の生活ぶりが見えて活気のある市場を訪れるのは楽しみの一つです。
ふんだんにあるオリーブや食材の数々は観ていて飽きることがありません。
特に名物のイベリコ豚はくらくらするほどたくさん吊り下がっています。
まるでポップコーンを食べるかのように、小さくブロック状にしたものを紙に包んで売っていたので、まず軽いおやつに買ってみました。
果物も輝いています。
この豊潤な果物をミキサーにかけて売られているフルーツジュースが種類が多く、毎日の楽しみになりました。
ランブラス通りの入り口側に近いところは2.5€ですが、中以降にあるお店はどこも1.5€。珍しい果物などもあるし、ミックスされたものの種類も充実しています。旅先でのビタミン補給にもうってつけ。氷の上に置いて冷やされています。
また、市場内にはバルが数軒あって、タパスや魚介料理を食べることができ、どこも混み合っています。
カウンターで5席だけの市場内の人が食べに来ていた小さなバルを見つけてそこで昼食をとりました。
タパスは、少しずつの量で色々と楽しめるので嬉しいですね。
市場の外へ出てランブラス通り周辺を探索していると、あちこちで主顕節と呼ばれる1月6日の祝日のため用か、ドライフルーツがはめ込まれたパンのようなケーキが売られていました。
バルセロナに多く見られるモデルニスモ建築のカフェに入りました。
頼んだのは、バルセロナのあるカタルーニャ地方の代表的なデザートである、Crema Catalanaクレマ・カタラナ。冷たいカスタードクリームの上にパリパリのキャラメルの載った
「クレーム・ブリュレ」です。
その後、このお店の袋を持った人をよく見かけたので地元の人の御用達のケーキ屋さんのようです。
脇道に入ったサンタ・マリア・デル・ピ教会前の広場では、生産者直売のはちみつやクッキー、チーズ、ケーキなどが売られた市が出ていました。
ドイツでは16時半には既に暗くなっていますが、バルセロナでは18時過ぎになってようやく暗くなります。
明るいうちに路地を隈無く歩き、ランブラス通りの南端にあるコロンブスの塔へ行きました。
高さ60mの塔の頂にあるコロンブスがアメリカ大陸を発見した際にお土産にしたパイプを左手に握り、右手は海に向かってあげています。
1888年のバルセロナ万博の際に、カタルーニャとアメリカの交易を記念して建てられたものです。
塔内にはエレベーターがあり展望台からバルセロナやランブラス通りを見渡せるようになっていますが、時間が過ぎていたので、登らずじまいでした。
夜のランブラス通りは並木にイルミネーションがついてきらびやかです。車は左右を通り中央の広い部分が歩道。そこにコスプレした芸人たちや出店が出ていて、観光客で遅くまで賑わっています。
ホテルの目の前にあるバルでタパス料理を夕食にしました。
トルティーヤ、小魚のフライ、魚介類の煮込みとビール。種類が多すぎて選ぶのに迷います。
夜でも気温は15℃。寒さから開放されて体が溶けて行く感触がしました。
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