スーパーマーケットに行くと必ず目にする緑の六角形の「ビオ・マーク(Bio-Siegel)」
野菜、果物、肉、パンなどの食品についています。
これは規格認証制度として、有機農業の生産から流通、販売、品質管理にいたるまで、徹底した品質管理が行われているオーガニック食品であることを示しています。
誕生したのは2001年10月。ドイツで狂牛病(BSE)の感染が確認され、食品に対する不安が急激に高まった時期だそうです。

日本でも食に対する安全を求めて、有機農法や自然農法による食品を扱うスーパーが増えていますが、ドイツでは、自然食品店、オーガニック食品店に限らず、普通のスーパーで大半を占めているといっても過言ではありません。
EU圏内でも、ビオ食品の購買率がドイツは一番高いそうです。
しかし、環境や食の安全に関してひときわ感心が高いといわれているドイツで、その"安全"が脅かされるニュースが発表されました。
1月5日に、発ガン性があるとされているダイオキシンが家畜の飼料に混入していたとして、飼料用油脂製造会社の操作を開始したのです。
この飼料用油脂が家畜飼料メーカーに供給され、養豚場や養鶏場に出荷されたため、これを食べた豚や鶏などが汚染されている可能性が高く、4700ヶ所以上の農場が閉鎖に追い込まれました。
汚染された食品を大量に食べない限り、健康を害することはないといいますが、ドイツ食糧協会は、「子どもに毎日卵を食べさせるようなことは避けたほうがよい」と。
多くの過程を経て私たちの口に入るまでに、完全な安全を求めるのは、今やとても難しいことになっていますね。
普段の野菜不足を補うべく、ビオ食品を選び、今日の夕食は、鶏肉と緑黄色野菜を大量煮使ったポトフをつくりました。簡単につくることができて、野菜をとれるのでよくつくるメニューですが、健康のためとはいえ、メニューや食品が偏らないようにするのが、目下できる"安全対策"のように思います。
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