
かねてより訪れたいと思っていたところですが、広報Sの計らいで、見学させていただく機会が得られました。
"サスティナビリティー(持続可能性)"を追求した建築を模索することを、今回の留学のテーマーに掲げてきたため、自然エネルギーの活用など、建築的な工夫により関連する賞を受賞しているこの建物を見学することは必須と考えていたからです。

EIBは、1958年発効のローマ条約によって設立され、EU加盟国の出資による金融政策機関ですが、EUとは独立した法人です。地下でつながる旧棟から見ると、EU加盟国の旗がたっています。残念ながら、内部の写真撮影は固く禁じられているということだったので、IA事務所のホームページ等でご覧いただくとして、以前にご紹介したルフトハンザ航空の本社ビル同様、自然採光、自然換気を取り入れた明るい空間に、利用者の交流を図るためのさまざまな仕掛けが効いて、恵まれた労働環境を提供していました。
渓谷のようになっている丘の上に建っていて、その眺望もすばらしいことと思います。
行員用のレストランで昼食を、そしてカフェテリアではお茶を案内していただいたP氏にごちそうになったのですが、働いている方々の顔が生き生きしていました。
銀行側の建築担当として関わられ、建築士としての免許もお持ちのP氏曰く「銀行のため、"マイナス"はつくりたくなかったので、通常の地下にあたる一番下のフロアが1階となっています。」
そのため、前面道路側からアクセスできる受付階は、4階です。
ヨーロッパの典型的なオフィスのように、個室型で余裕のあるスペースと、コラボレーションワークによるアート作品が随所に見られる豊かな空間。つくづく労働環境が与える影響は大きいと思う1日でした。
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